また会えるさよなら〜石垣島・与那国島〜
期間;2000年10月2日〜10月8日
場所;沖縄県与那国島(少し石垣島)


10月5日

9時47分のバスで祖納へ向かう。今日も晴れ渡っている。スバラシイ・・。バス停でバスを待っていると与那国ホンダの西条氏がネットを装備し原チャリで横切っていった。そう、今から予約していた自転車を借りに与那国ホンダに行くのである。 さて、祖納に着き与那国ホンダ店内へ。店長・西条氏は(さっき見た通り)今日も絶好調であった。与那国島ではコモンタイマイというチョウが発生しているという噂を聞いていたのでチョウ屋であるおじさんに聞いてみた所、ニヤリと笑い即座に奥から秘蔵の標本箱を出して我々に見せてくれた。ぬおおおおお!!これは・・箱一杯にその南国のチョウが詰まっている。想像を絶するエメラルドグリーンである。これには罵武雲斎、きっちゅ氏も絶賛であった。ただコモンタイマイの発生時期のピークは過ぎたとのこと。まあ僕は水生昆虫屋であるから何の問題もない。

自転車を借りて取りあえず田原川の水源地へ行く。ここら辺りで我々3人はバラバラになって活動することにした。さて水源地の堰堤の中には煌くナンヨウボウズハゼが忙しく泳ぎ回っている。堰堤を乗り越えて奥の方へ行くと水溜まりを発見。暗いがアメンボが・・。おおっ!!トゲアシアメンボがっ!!しかし何故か春に見たものより小型のものばかりしかいなかった。季節的に大きさが変わるのだろうか?雌雄の違いなのだろうか?

満足したので比川へ向かう。比川に向かう途中で以前見つけた水溜まりを見に行く。前回は濁流により川の一部と化していたが今回はちゃんと水溜まりになっていた。そこをすくうとタイワンマツモムシが採れた。丸っこくてかわいい感じである。うん。さらにミズカマキリの幼生が・・。え?ここにいるとすればマダラアシミズカマキリだが、与那国での記録はあるのだろうか?(筆者注;しっかり記録はあります)しかしどうみてもマダラアシである。なんかついてるなあ・・。ここではセスジアメンボ、謎の無紋のコガシラミズムシ(甲虫図鑑(U)には載ってない)、ウスチャツブゲンゴロウなど採集することができた。与那国はいつも期待を裏切らない。

一旦比川に戻った後3月に来てヒメフチトリゲンゴロウをタコ採りした池へと向かう。池につくまでにほとんどのエネルギーを消費してしまった。池に到着すると誰かがいる!?くっついに敵に遭遇したのか!?緊張感が自称湿地帯の貴公子を包み込む・・。しかしそれは同じく暑さでラリッた罵武雲斎であった。何を会話したか覚えてないが、この池ではまたヒメフチがタコ採れであった。タガメは採れない。甘くはないよね、やっぱ。ヒメフチは厳選してほとんどを放流した。久部良で冷凍サバを買いこれをトラップの餌として仕掛ける。夜見に来るのである。うーん楽しみ。

夕食を食べたあと罵武雲斎と共にトラップを見に行く。ウスイロシマゲンゴロウ、ヒメフチトリゲンゴロウ、トビイロゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウが大漁である。っっていうか採れすぎである。夜見に行くと溺死による無駄な殺戮が防げる。弱ってる個体からキープし、あとはほとんどを逃がした。幻のフチトリゲンゴロウは残念ながら入ってはいなかった。それにしてもこの池はすごい池である。今後来るであろう他の採集者も節度を持って採集し、いつまでもこうした採集が楽しめるように気を使って欲しいものだ。一人10頭までやろ、やっぱ。

気分が乗ってきたので我々は祖納周りで比川に戻ることにした。灯火周りをしたのだが、久部良の港の灯かりでは60mmほどのサキシマヒラタクワガタの♂が採れた。また特に与那国空港の灯かりでは様々な小型甲虫が飛来していたのでいつか来る方はこの辺もチェックしたら良いだろう。



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