また会えるさよなら〜石垣島・与那国島〜
期間;2000年10月2日〜10月8日
場所;沖縄県与那国島(少し石垣島)


10月7日

今日もぎんぎんに晴れ渡っている。この旅行に来る前は晴れて欲しいなどと無邪気に思っていたが、はっきり言って晴れ過ぎである。今日は自転車を返さなくてはならない。昼過ぎにゆきさんちのカレーを再び食べることを約束して、皆別々に出発した。僕は10時過ぎに自転車を持って森林公園へ向かった。森林公園の展望台では大量のアオムネスジタマムシと日陰で颯爽と涼むDr.きっちゅに出会った。タマムシの仲間はやはりこういうがんがんに晴れた青空の下を飛び交うのが似合っている。氏はやはり日陰で何か企んでいそうな雰囲気でたたずんでいるのが似合っている。タマムシを数個体採集した後、氏と別れ、ドナン岳の南側を回って比川の方へ行く。途中で罵武雲斎に出会った。彼もかなり衰弱している様子であった。なんか採れたー?〜いや何にも・・空しい会話が交わされる。

比川から久部良へ。途中の沼で大量のツマキレオオミズスマシが泳いでいたので大喜びで採集する。しかし他には何もいない変な沼であった。ゆきさんちに着くとすでにきっちゅ博士がいた。ほどなく罵武雲斎も来たので店内へ。ところがカレーはもう売り切れだという・・。かなり悲しかったが、話し合いの結果アイスでもチャイでもいいので、と言って強引に店内に乗り込む。我々があまりにがっかりしていたからであろうか?店長(だと思う)ゆきさんがなんと特別に余りものでカレー作りましょうか?とおっしゃったのである。ほ、ほんとですか?こんなことってあるんですねぇ。その急慮作られたオクラ・ツナカレーは今までのゆきさんちカレーのなかでも一番おいしく感じた。この場を借りて厚く御礼申し上げます。本当に感激いたしました。

自転車を返す時間までまだ間がある。Dr.きっちゅも同行し、例の池でラストチャンスとばかりタガメを狙ってすくいまくる。オラオラァ・・ホラホラァ・・だめか・・・いいよまた来るから(しつこい)。氏はおもしろがって写真をたくさん撮ってくれた。多少遅れたものの与那国ホンダで自転車を返し、またおじさんに比川まで送ってもらった。この島は本当に親切な人が多くて、ありがたい。

さて、この日はこれで終らなかったのである。与那国島では近年(94年)八重山特産のアトホシヒラタマメゲンゴロウが発見されているが、今回僕はこれを狙っていたのである。そしてポイントの目星もつけていたのである。そしてそれは最終日にすることに決めていたのである。予定通り最終日にその目星を付けていたポイントへと向かう。そこは小川が塞き止められた先の浅い落ち葉の堆積した流れであるのだが、そこにライトを照らすと・・なんと予想通りいたのだ。それが。うほほほーーーい。快心の叫びがこだまする。あまりにも計算通りの華麗な採集は相変わらずである。最後の最後でアトホシヒラタマメゲンゴロウゲット!!湿地帯の貴公子健在をアピールした夜であった。



戻る 次へ