2009年7月に出版された”福岡県の水生昆虫図鑑(井上大輔・中島 淳(編))”の訂正ページです。
間違いのないように慎重に編集を行ってきたつもりでしたが、いくつか大きな間違いがありました。ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。以下に訂正点を掲載いたします。この本を持っている方で知り合いの方がおられましたら当ページを周知していただけると幸いです。なお、本書の誤りについてご連絡いただいた安池恭氏、藤井俊介氏、川上洋一氏、北野忠氏、山川雄大氏にこの場を借りて厚くお礼申し上げます。 (2012年6月27日更新) 正誤表のまとめPDFはこちらになります→ リンク |
2012年6月27日再々追加 |
15ページ |
本頁ではチビマルケシゲンゴロウHydrovatus pimilusとして紹介していますが、画像の個体及び後に採集された個体を精査した結果、いずれもヤギマルケシゲンゴロウH. yagiiの誤同定でした。ヤギマルケシゲンゴロウは福岡県初記録となるので、以下の報文において新たにデータを付して発表しています。
参考文献 中島 淳・井上大輔(2012)福岡県におけるヤギマルケシゲンゴロウの採集記録.ホシザキグリーン財団研究報告,15:182. |
2011年9月28日再追加 |
再追加1.67ページ |
ミヤタケダルマガムシの分布域として北海道が抜けていました。 |
再追加2.69ページ |
ハセガワダルマガムシの分布域として北海道が抜けていました。 |
再追加3.74ページ |
マルガムシの分布域として北海道が抜けていました。 |
再追加4.79ページ |
キイロヒラタガムシの分布域として北海道が抜けていました。 |
2010年5月26日追加分 |
追加1.43ページ |
マルガタゲンゴロウは準絶滅危惧(環境省)でした。 |
追加2.104ページ |
オヨギカタビロアメンボは絶滅危惧II類(環境省)、また福岡県版は未掲載でした。 |
追加3.119ページ |
コバンムシは絶滅危惧II類(環境省)でした。 |
追加4.135ページ |
ミゾナシミズムシは準絶滅危惧(環境省)でした。 |
2010年1月14日 |
その1.73ページ |
本頁ではシジミガムシLaccobius bedeliとして紹介していますが、画像の個体及び後に採集された個体を精査した結果、いずれもミユキシジミガムシL. inopinusの誤同定でした。ミユキシジミガムシは福岡県初記録となるので、以下の報文において新たにデータを付して発表しています。
参考文献 中島 淳・井上大輔(2009)福岡県におけるミユキシジミガムシの採集記録とシジミガムシ記録の訂正.甲虫ニュース 167: 22. |
その2.71ページ |
チュウブホソガムシについて本文中で”九州から発見されたのは福岡県が初”という旨の記述がありますが、すでに熊本県から記録がありました(松井,1993)。ちなみに熊本県版レッドリスト(2009年版)では絶滅危惧IB類に指定されています。
参考文献 松井英司(1993)熊本県産水生甲虫類分布資料(2).SATSUMA,108:41-50. |
その3.44ページ |
ハイイロゲンゴロウの学名についてE. sticticusとして記述していますが、最近になって日本産のハイイロゲンゴロウの学名はE. griseusを用いるべきではないかという論文が出ています(Miller,2002)。これの変更についてはさらに検討が必要と思いますがとりあえずハイイロゲンゴロウの学名は現状ではE. griseusを使ったほうがよいかもしれません。
参考文献 Miller, K.B. (2002) Revision of the Genus Eretes Laporte, 1833 (Coleoptera: Dytiscidae).Aquatic Insects,24: 247-272. |
その4.11ページ |
ムモンチビコツブゲンゴロウの分布地として宮崎県が抜けていました。宮崎県から長谷川・中島(2006)によってすでに記録があります。
参考文献 長谷川匡弘・中島 淳 (2006)九州からのムモンチビコツブゲンゴロウの記録.ねじればね,118:17. |
その5.49ページ |
マルガタゲンゴロウの分布域について北海道が抜けていました。北海道産の本種は形態的にやや相違があることが知られていますが、いまのところ別種にはなっていないようです。 |
その6.25-28ページ |
ツブゲンゴロウ属の学名がすべて誤っていました。Laoccophilusとなっていますが、正確にはLaccophilusです。 |
その7.39ページ、182ページ |
クロズマメゲンゴロウの学名についてAgabus conspicuousと記述していますが、正確にはAgabus conspicuusです。 |
その8.47ページ |
コシマゲンゴロウの学名についてHydaticus gra mmicsとなっていますが、正確にはHydaticus grammicusです。変なスペースが入っていました。 |
その9.153ページ10行目 |
役不足という単語の使い方を誤っていました。正確には力不足です。思い上がっているわけではありません・・ |
以上です。福岡県の水生昆虫図鑑について誤りや疑問点等ありましたらご連絡下さい。メールアドレスは cyprin(a)kyudai.jp です。(a)は@です。 文責 中島 淳 福岡県の水生昆虫図鑑のご購入は出版社のページもしくは昆虫文献六本脚でどうぞ。 |