華麗なる復活劇・西表の章
期間;2000年3月10日〜3月14日
場所;沖縄県西表島


3月12日
朝から雨でやる気なし。そういえばバブーン氏のテンションも下がりっぱなしである。あまりにやる気ないので野生生物保護センターに行く。かなりの充実度で満足した。その後また仲間川林道に行ったが、雨は降り続きヘビーローテンション・・・。もうなんかたそがれてしまった・・・。サキシマカナヘビやサキシマキノボリトカゲの雨に打たれつつも活動している姿に自分自身が励まされているような気がした(多分気のせい)。

夕方、いい加減憂鬱なので南風見(はえみ)に行く。途中の店で買った西表限定販売という"ちりちり"というミュージックテープを三人で聞きまくる。そのチープなしかしどこか哀愁を帯びた楽曲、ヴォーカルはわれわれの心をさらに孤独な旅人へといざなっていった。やべーよテンション下がってんじゃん・・。

南風見では波照間島からの強制移民の悲しい歴史を記した石碑が建っていた。雨はさらさらと降り、だれもいない砂浜はさらに我々を物悲しい気分にさせてくれた。さらに先の南風見田の浜へ行くと、朽ち果てたウミガメの死体がころがっていた・・・もうここまで落とされると気分もいい。何もかも失敗して人生が終わるころにはここに一人で立っていたいね・・・と三人で話し合った。といいつつもウミガメの死体から2種類のハネカクシを採集するおいかわ丸であった。

仲間
さとうきび畑を行く・・・

なんか景気良い話はないのか!!落ちるとこまで落ちたら気分も軽くなってきた。夕食後、夜ドライブへと出発。きっちゅ氏、バブーン氏と三人で最近のジャパニーズ・ミュージックシーンについて語り合いながら車を走らせていた。しかし、世の中いつ何が起こるかわからないものである。
「っていうかさーコムロはね、昔良かったんだよ」
「そうなんだ。初期のtrfなんかかなりの名曲がね・・・」
ってな具合で"寒い夜だから・・・(by trf)"を車の中で熱唱していた。
(おいかわ&きっちゅ&バブーン)さっむっい〜〜よるだーかーらーっ!!!(←半分やけくそ)
(同)ああああああ!?あれは何だ?!
(同)あーーねこねこ!!えっまじっ!!
(同)うそお!?イリオモテヤマネコ!!!!!!!?
ななんとなんと、車のライトに照らされた先にあのイリオモテヤマネコが。それはセンターライン上でなんかを漁っていたようであったが、一瞬こちらを見た後、小走りに道路の下に走り去った。家ネコと良く間違われるイリオモテヤマネコであるが、ここは人家からも遠いし、何より今日野生動物保護センターで見てきた剥製と、そして同定のポイントとすべてが一致しているのだ。太い尻尾、短い足、あの独特の体型は紛れもなく珍獣イリオモテヤマネコであった。うおおおやってもうた。以後三人はあまりの出来事に無言でキャンプ場へと帰還した。いやー生きてて良かった。



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