マダボクハオワラナイ・・
期間;2000年8月23日〜25日
場所;鹿児島県宝島


8月23日
朝4時、リニューアルされたという大型村営船"フェリーとしま"が名瀬旧港から出航。いやーでかい船だ・・が、しかし宝島まで乗っていく人はわずかのようで我々の乗った2等船室には4人しか人がいなかった。大丈夫なのか・・・。
朝7時過ぎ、宝島に到着。その島は思っていたとおり小さな島であった。と、その時岸壁に奇妙なものが。「?なにあれ????」それは壁画だった。バブーンともどもどういうリアクションをとっていいのかわからなかったが、しかし一見の価値はあるものだろう(多分)。

朝日
朝日が暑い・・

船を下り、キャンプ場まで歩いていく。それにしても、暑い・・・。日差しが体中の水分を奪っていくかのようだった。でも、その"爬虫類があふれかえる島"というものはすぐに実感。道を歩いていくとガサガサッカサカサッと生命の息遣いが。それはオキナワトカゲやらアオカナヘビだった。はっと前方を見ると日光浴中のトカゲがたくさん・・・っていうか多い・・いやまて多すぎる・・ええっなんだこの数は・・・。まさにトカゲだらけ。トカゲというものを普段意識して見ている人なら感じると思うのだが、この生息密度は異常である。すげえや・・二人で感動してるとリュウキュウアオヘビが路上を横切った。あっ・・さっそくご挨拶ぅ。うーんこのヘビ臭がまたなんとも・・・

なんたらかんたらで20分ほどでキャンプ場へ。使用料は無料。炊事場あり海水浴場あり、シャワー、トイレありと完璧である。青空碧海サンゴ砂・・・この風景だけでもお宝発見という感じです。さて、テント立てようという段になって大変なことが発覚。骨がない。2つも・・なんで?・・奄美大島ではあったのに。どっかに落としてきたんだろうということで探しがてら、さっそく採集に行く。(←探しがてらとか言いつつ来た道を行くわけではない) バブーン氏は相変わらずクモ採集。ぼくは池を探す。畑で飛び交っているリュウキュウツヤハナムグリを採集。半周して集落へ行く。集落では商店(しかし朝1時間、夕方2時間しかやってない)の自販機でジュースを飲む。なんだかとてもシアワセな気分。

途中、農作業のおばあさんに会い大池ってどこですか?と聞いてみる。するとその答えは干上がってんじゃない?という衝撃的なものであった。あーうー・・。とりあえず行ってみよう。大池の貝塚遺跡というものがありその先に大池(の残骸)はあった。たしかに、昔は池だったようで湿生の植物(カヤやスゲ、シダ)が覆っている。その一部でかろうじて水が残っている場所があった。掬ってみるとウスイロシマやチビゲンゴロウが採れた。うーんいるのかなあ・・トラップしかけてみようか・・なんか採れるかも。よし。っちゅうことでトラップを取りにキャンプ場まで戻る。その時バブーン氏はゲホウグモの子供を撒き散らして遊んでいた。

さて、キャンプ場についたものの時間は午後2時。お天道様は絶好調な時間である。出歩きたくない。そこでバブーンとわたくしは目の前の海水浴場で泳ぐことにした。ざぶ〜〜〜ん・・・これは・・・気持ち良すぎるぞぉぉぉぉぉぉ!! もはやこの麻薬の快楽には勝てず2時間ほど波間を漂ってしまった。ラララ・・。目指せ小麦色の貴公子!!

海水浴
貸し切りビ〜チ

午後4時、大池にトラップを3つ仕掛け、トカラハブやタカラヤモリがいるという観音堂へと向かう。郵便局のおじさんはハブはみつけしだぶち殺せ!!とおっしゃっていたのでじゃあ標本にでもしようかな♪と、心も軽い。40分ほどで観音堂である。そこは鍾乳洞でありひんやりと涼しい。いかにもハブが好みそうだ。日が暮れるまでその辺を散策する。すると、なんといきなりトカラハブが出現!!まだ明るいぞう!?とびびりつつも網でつついてみる。すると・・逃げると思ったそのハブはいきなり鎌首を持ち上げ二段攻撃をしてきた。ぱちん!! と肝がつぶれ逃げ腰になった貴公子はハブが立ち去るのをただじっと見ているだけであった(情けない・・・)

鍾乳洞
観音堂の鍾乳洞。

すっかり暗くなり、再び観音堂へ。建物の壁に巨大なヤモリを発見。これこそがあのタカラヤモリであろう。うーむでかいぞ。それになんかしましまだ。余裕かまして採ろうとしたらあっさりと逃げられ、バブーン氏の何やってるんすか!!の声が空しく響く・・・。おれって・・・。

結局観音堂ではこの他にオカガニやリュウキュウアオヘビしか見れなかったので帰途に就く。でもこの帰り道がすごいスゴイ!!ハブのオンパレードである。こんなにいていいのか、という感じで5匹ほど見てしまった。残念ながら黒いのはいなかったが、路上を走りまわっているタカラヤモリを捕獲することに成功した。やつらは地面の方が取り易い。また帰りにバブーンはテントの骨を見つけることに成功し、(やはり落ちていた)テントも無事たてて、初日大満足で眠ることができた。

タカラハブ
ハブを捕らえた貴公子(何かアブナイ雰囲気)



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