苦悩、その先にあるもの
期間;1999年7月24日〜7月29日
場所;鹿児島県徳之島


7月28日
昨晩の悪夢もさめやらぬままとりあえず昨日仕掛けたゲンゴロウトラップを取りに天城の池に行く。何故か幼虫が採れた。普通幼虫は動くものを食べるのでこういう仕掛けには入らないとおもってたんですけど。まあいいか。天気も良くないので先日行ったハブセンターに行くことにした。料金を払って(確か3百円位だったような・・)ハブ展示室に入る。うおおお・・すげええ・・まさに言葉を失った。真ん中のハブゲージが圧巻である。恐らくは50匹はいるであろう。大量に木に絡み付いている。金網越しに息を吹きかけたらバシュッ!!と金網にアタックしてきた。はっきりいってビビリました。ごめんなさい。その他にもハブの様々な色彩変異種がいて(黄金ハブとか黒ハブ赤ハブetc.・・)うーん思ったより良かった。昆虫班はなぜかそこに一時間以上も居続けてしまった。

雨もまだ多少降っているが新しいポイントを見つけるべく天城岳の南側の驫木という場所に行ってみた。よさそうな林道があったので車を止めて歩いて採集に向かう。するとなんと誰かのバナナトラップを発見。見るとクワガタが!!でも人のは採っちゃいけません。しかし何を思ったかS⇔R君がそこに来ていたルリタテハを採ろうとして網を振り回し始めたのである。あーー見事網はバナナにぶちあたってしまった。やれやれ。ふと下を見るとクワガタがたくさん・・。さっきバナナにきていたクワガタはいずこかへ消えていたがそんなことを気にする余裕はなく彼等はわたしの手中に落ちた。断じて言うがわたしは人のトラップに手をつけたわけではない。あくまで地面にいたものを拾ったのである。


オキナワキノボリトカゲ

夕方が来たので今日もライトトラップをする。この日は水生昆虫を狙って池の周りである。でもなんもこーん。そうこうしていると白いワゴン車が我々の前で止まった。中からは日焼けした体格のいいおじさんが「オウ何してるんだ?」にこやかな笑顔だが胸には銀のアクセサリーが・・やばい業界の人か?かなり焦ったがどうもハブ取りをしているおじさんだったらしい。(まあだからといって業界の人でないというわけでもないが)言い忘れたが南西諸島のハブのいる島では血清を作るためにハブを公的機関が買い取ってくれるのだ。大きいものでは一匹5000円位にはなるらしくいい小遣い稼ぎだ。で、なんとそのおじさん今日採ったというハブを見せてくれた。大きな金網のカゴに入っていたのは1mもないやや小さいハブだったがそれでも赤く光った目が印象的だった。
でもね、ライトには何も来なかったの(涙)。




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