国境の熱き闘い
期間;1999年5月1日〜5月5日
場所;長崎県対馬


5月2日

今日はツシマカブリモドキなどのオサムシの仲間を捕らえるトラップを仕掛けるべく北吾郎林道に向かった。ここで使うトラップとはようはプラスチックの透明なコップである。これにさなぎ粉などをいれて地面すれすれに埋めておくと地表徘徊性のオサムシ、ゴミムシなどの昆虫が落ちるといういわば落とし穴トラップである。たくさんしかけてそれぞれ棒などを立てて目印とした。明日以降見回るということで次のポイントに向かった。 次のポイントは海神神社である。ここにも先ほどと同じようにトラップを仕掛けた。また境内にはツシマスベトカゲやツシママムシなどもいた。さてここも明日以降見回るということで禁断のトラップ牛糞トラップを仕掛けるべく牛を飼っている農家へと向かった。牛糞トラップは言わずと知れた糞虫であるヒメダイコクを採るためである。農家の人に一言その旨を伝えると快く承諾して下さったので牛小屋へ向かう。牛小屋には当然巨大な哺乳類である牛がたくさんいる。目的のブツは彼女らの足元にたくさん落ちてるからそれをいただく。まあいろいろ吟味しつつよさそうな糞を各自採り車に乗り込んだ。この時点で車内はかなりいいにおいになっていた。

千俵蒔山 千俵蒔山

ヒメダイコクのポイントとしては有名な千俵蒔山へと向かう。一年生も初めてにしては頑張ってよくついてきてくれている。各自それぞれのトラップということでよさそうな場所に仕掛けていく。

この日の夜もライトトラップをしたがやはり材見回りでのハラアカコブカミキリくらいしか成果はなかった。こいつは最近分布を北に広げているらしくこの辺は真っ先に侵入した地域なので椎茸のホダ木にたくさんいた。背中に毛の生えたコブがありなかなかいかめしい。ちなみに一年のS⇔R君は昼間の時点で力尽きライトには現れなかった。大丈夫だろうか。

またこの帰りにバンガロー近くでネコらしきものが道を歩いていた。Y先輩によればツシマヤマネコに間違いないということで確かになんか尻尾が太かったなあという印象だった。まあラッキーということだろう。



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