華麗なる復活劇・与那国の章
期間;22000年3月1日〜3月15日
場所;沖縄県与那国島


3月8日
朝からかなりの雨である。昨日喜び過ぎたのか、体がだるい。結局一人でテント内で昼まで寝ていた。いずれにしろ今日は祖納までいき自転車を返さなくてはいけないので、午後は久部良へ向かう。雨は結構ひどく採集する気がしない。雨具をつけて久部良バリという岩のさけめへ行く。ここは人口調整のために妊婦に飛び越えさせたという恐ろしい歴史のある場所で、天気も悪くめちゃくちゃ恐かったのでそそくさと退散した。次に天然記念物である大湿地帯を見に行く。ここにはミミモチシダという珍しいシダが群棲していた。きっちゅ氏はこいつを見たがってたが、果たして発見できたのだろうか?


ミミモチシダの大群落。ちなみに町の天然記念物(だったはず)。

祖納までもだらだらとチャリをこいで行く。用水路ではミナミイシガメがうごめいていた。途中サキシママダラの死体を拾う。そういえば、ヘビ見てないなー。実は今回ヨナグニシュウダというヘビを結構見たかったのだが、こう天気が悪くては見れないだろう・・・。少し残念。

与那国ホンダで待ち合わせ、のはずだが自転車はあるのに皆の姿が見えない。しばらくすると裏からきっちゅ氏が出てきた。なんだその気持良さげな表情は?なんと、店主のご好意で風呂を使わせてもらってると言う。ぼくもありがたく入らせてもらいました。でも、よく考えたら1週間ぶりだ。まあそう風呂にはいらんでも死ぬこともないし・・・。風呂から出るとおじさんはいた。そして去年と同じように「水生昆虫?ヒメフチ採れた?」と聞いてきた。今度はもう「ばっちりっす!!」と、胸を張って答える。するとおやじは「タガメは?」などと言い出した。なぬータガメだとー。そう、与那国には日本ではここでしか採れないタイワンタガメが生息してるのだ(かなりUMA状態だが・・)。実は狙ってたんだけどね・・・。「いいぇ・・結構いるものですか?」と聞いた所"多くはない"との返事。多くはない→大珍品ではない→決して幻ではない→頑張れば採れる!?さらに追い討ちをかけるように「ポイントは知ってるよ。教えないけどね。にやり」との発言が!!このおやじどう考えても、またこさせようとたくらんでるとしか思えない。がああああああああ。無性に欲しくなっちゃったじゃないか!!

"親切"な与那国ホンダのおじさんは比川まで送っていってくれたあと「じゃあな !!」と言ってにこやかに去っていった。ふ・・負けましたよ・・・。夜中どうしても収まらず、比川の用水路を漁ったが無論そんなとこでタイワンタガメは採れず、諦めた。ちなみにきっちゅ氏はミミモチシダに気付いていなかったらしく、ぼくがミミモチシダの話をしたら、夜に久部良まで見に行くとか言い出して暗闇の中歩いて行ってしまった。バブーン氏も消えかけた懐中電灯一つで森林公園まで行ってしまうし、crassaも南牧場まで歩いていってしまった。そしてそれなりの成果を挙げて雨の中帰って来たのだった。信じられるかこのパワー。



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