雨と未記載種
期間;'04,2,26〜3,3
場所;沖縄県石垣島・与那国島


2月27日

朝、である。海岸に行こう、と私は言い出したのでMac.が海岸に向かって車を走らせる。ヨサゲな砂浜海岸を発見したので早速ここで採集する。何をかって?そう、我等がヒーロー・アシブトメミズムシである。貴公子おいかわ丸はアシブトメミズムシ全島制覇を企む悪の組織の一員(構成員一名)である。石垣島産アシブトメミズムシを採集する作戦である。海岸の流木やら石をひっくり返す。と、まあたいした労もなくアシブトメミズムシは採集され、一安心。


アシブトメミズムシ。裏返ってます。

さて、どうする?石垣島でははっきり言ってテンションが上りきらないので相談した結果、ミーハーに山に咲いている木の花を掬って何か昆虫を採ろうという話になった。で、山に行く。途中チョウチョウが乱舞している場所に出くわした。花も綺麗である。Mac.はトンボ屋だがチョウも大スキーなのでここでしばし採集する。人がチョウを採っているとほしくなったので、ここ3年ほど活躍していなかった長竿(柄の長い捕虫網)を取り出す。天気も存外いい。しばし童心に帰っててふてふを追いかけまわす。余談だがおいかわ丸はアゲハチョウやタテハチョウは結構好きである。空中戦ははっきりいって全く苦手であるが、努力した結果、クロアゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハ、ツマムラサキマダラなどが採れた。アハハ。Mac.はかなり気合を入れてその他にヤエヤマイチモンジやクロホシシロチョウ、シロシタセセリなどを採集していた。いやー楽しいね、とか言ってたら天然記念物のコノハチョウ(注;とは言えたくさんいる)が木にとまっていたので、写真を撮った。変わったチョウだ。


めったに振らない長竿。採れねえって・・


コノハチョウ(天然記念物)とミカドアゲハ。チョウって綺麗だから嫌。

午前中はこの辺で終了。午後からは再び細流を探してうろうろする。昨日とうって変わらず、ヤエヤマツヤドロムシしか採れない。悲しい。チャイロケシカタビロアメンボ?らしきものが採れたが、よくわからん。Mac.はこの間もチョウを採集。イワカワシジミやミカドアゲハを追加していた。

細流はなんか今日はダメやね、っていうことで再び名蔵の水田地帯に向かう。一つヨサゲな廃田を発見。アンピンチビゲンゴロウやキオビチビゲンゴロウが狙いであるが、人生はそううまいこといかないものである。ここではアマミチビゲンゴロウ、チャマダラチビゲンゴロウ、サビモンマルチビゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウ、コケシゲンゴロウ、サザナミツブゲンゴロウ、シャープツブゲンゴロウ、ウスチャツブゲンゴロウが採れました。サザナミはちょっとうれしい。ここで時間的にもうもどらなならんので石垣中心部へ戻る。運転中ラリったおっさんが車道に踊りながら出てくるというアクシデントに遭遇するものの、なんとかレンタカーを返却。与那国行きフェリーは明日でるので、待合所で一泊する。
ヤエヤマセマルハコガメ(天然記念物)。草原を歩いていた御方。




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