雨と未記載種
期間;'04,2,26〜3,3
場所;沖縄県石垣島・与那国島


2月29日

この年はうるう年なので29日まで存在するのである。なんかこの日の採集品はレアな気がするので気合を入れる。バスで祖納に向かい例のレンタサイクル屋でレンタサイクルする予定である。バスを待っている間にシロオビアゲハをゲット。そして突如軽トラで通りがかった素敵なオジサマが我々を祖納までつれてってくれた。ありがたやありがたや。


ネッタイアカセセリ

例のヨナグニホンダに到着。コモンタイマイの壁画がかなりいかしている。おじさんは我々のことを少し覚えていてくれたようで、秘密のチョウポイントを伝授してくださった。ありがたやありがたや。とりあえず我々は山の方へと向かう。途中何気ない湿地(水路?)で早速採取を開始。そこで、なんとアンピンチビゲンゴロウ(と思われる)ゲンゴロウを採集!!!ウハハハやった!!!!(注;・・と申し上げたいところだが結論から言うとこのアンピンチビと思われるゲンゴロウはそれを入れたビンごと異次元空間に吸い込まれました・・。思い出したくもないので以下この記憶は削除。)

で、目的地周辺で採集。この周辺にも小規模ながら池(というか水溜り)が存在している。と、ここでは一般的にレアとされるサザナミツブゲンゴロウが大量発生していた。ウハウハ。その他にツヤコツブゲンゴロウ、トビイロゲンゴロウ、コガタノゲンゴロウ、コガタガムシ、マダラアシミズカマキリなどが採集できた。まあまあですね。


う○ぶ岳周辺の池。色々いるようです。

次に以前トゲアシアメンボを採集した小川へ。ここは迷蝶が乱舞しており、Mac.が狂喜して採集していた。詳しい種名は忘れた。しかし、ワタシはもうここまで来てチョウに興味はないのである。何を隠そう、今回の目的は未記載のツブゲンゴロウである。実は、今回の目的であるこのツブゲンゴロウは河川に生息しているらしいのである。ツブゲンとしては異例であるがその奇妙な生態がこれまで見つかってこなかった原因の一つなのだろう。いざ小川へ!!・・水が無い。トゲアシアメンボなど全くいない。とりあえずオキナワオオミズスマシの原名亜種(とされる)を数頭採集してさらに上流へ。もうなんというか、ここまできたら鼻息もあらく川を遡上していく。そして、いよいよそのときは訪れた!!落ち葉のたまった部分からそんなツブゲンゴロウゲエエエット!!!ぬぅおおおおカコイイカコイイ!イイ!イイ!ちょっとイイですよ、これ。。。。ヤターー!!!!!十分興奮したのであまり興味のなさそうなMac.に自慢しつつ(←こいつは水生昆虫屋でもあるはずなのだが・・)とりあえずキャンプ地に戻る。


戦闘態勢。

さて、とりあえず今日は満足したので、久部良にMac.と買い物に行く。そういえばさー、完全に忘れていたが昨日ヨナグニ入りできなかった罵武運斎大先生ってどうなったんだろ・・。さっきキャンプ地の比川には荷物なかったし、飛行機はもうとっくに到着している時間だし、まさか巨大なザックしょったまま採集しているなんてことはないよね・・。などと話して一路夕日が沈みつつある久部良を目指す。と、そのとき!!!「おいかわ丸さん、前からなんか来ますよ・・」と脅えるMac.の指差す方向にチャリ(とありえないくらい巨大な荷物をしょった誰か)がフラフラとこちらへ向かってくるではないか・・。夕日を背に現れたその方は・・ばッ罵武運斎ッ!!!親指をたて我々の前に姿をあらわしたのはほかでもない罵武運斎であった。ぶっちゃけありえない。まさかザックしょって採集してたんですか!?どうもそうらしい・・。


マヒマヒィ。きっと特産種なんだろうな・・

つっこみどころ満載の罵武運斎はとりあえずおいといて、久部良で食糧を調達し、比川でともに夕食を食らう。どうも諸般の理由からザックしょったまま蜘蛛を採集していたらしい。ねえ、変だよぜったい。その後3人で森林公園まで歩いていくが、マイマイしかいない。まあいいか。そしてテントに戻る。その夜、罵武運斎大先生はザックをしょったまま採集したというサイホウキシダグモの美しさ・カッコよさをひたすらテントで語っていた。


サイホウキシダグモの貴重な生態写真!!




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