炸裂〜奄美大島〜
期間;2002年3月12日〜16日
場所;鹿児島県奄美大島


3月13日
寒さで目がさめる。寒いよう・・。トラップにはヒメフチが1頭入っていたものの、いらないので逃がす。HENTAI氏から電話があり、朝5時到着の船で予定通り奄美大島入りしたという。早速、名瀬まで戻り、レンタカーを返し、改めて3人で車を借りる。まずは今朝寝ていたその池へと案内する。でで氏は鳥見をしながら辺りをうろついてる、とのことなのでHENTAI氏と共にウェーダーを着て採集。前日は採れなかったオキナワスジゲンゴロウが2頭採れ、ヒメフチも6頭(全部放流)、やはり素晴らしい池である。HENTAI氏も数年ぶりのヒメフチに早くもヴォイィイイィッッッ!!!と歓喜の叫び声を上げていらっしゃった。池から上がり、あ、あそこ、というでで氏の指差す先に目をあると、コバルトブルーの美しい鳥が2羽、奄美特産の天然記念物・ルリカケスである。初めて見たが、さすがに美しい・・・。

次に、これも昨日うろついた島北西部の水田地帯へと向かう。ここでは相変わらず様々な微小種が採れたが、何よりもうれしかったのがヒメセスジアメンボとタイコウチである。ヒメセスジアメンボは前々から欲しいと思っていたアメンボで、休耕田のかなり浅い水域の草の間で多数群れていた。とても小さくプリティーなアメンボである。また、実際あまり採れるとこってないと思う。きっとわりとレアだ。さらにタイコウチ、こちらは恐らく日本での分布の南限にあたり、ある文献では奄美のは真のタイコウチか精査が必要だがレア、っちゅうようなことが書いてあり、一度お目にかかりたいと思っていたものである。こちらは2頭採れたが、両方♀であったのも理由かもしれないがいつも見慣れているものよりごつい感じがした。個体数は少ないようである。


コガタノゲンゴロウがたくさんいた水田。

かなりの成果を挙げ、大崎海岸なども見て回り、今日宿泊予定の某施設へと向かう。でで氏は修士論文がルリカケスだったこともあり、こちら奄美大島に様々なつてがあり、今回はそのおかげで某施設に特別に宿泊させてもらえることになったのだ。非常にありがたいです。夕食はカレーを作るんじゃ―!!と先輩方が言うのでカレーの材料を買いにスーパーに。カレーを死ぬほど食べることができ幸せである。

夜はHENTAI氏と共に明かりを回るが、名瀬市付近の公園で初めてオンナダケヤモリを見ることができ感動する。皮膚がぶよぶよしている。写真に撮れなかったのが(採る事もできなかったが・・)残念である。しかし、昆虫はアマミクシヒゲコメツキのみ、とやや寂しい成果であった。



戻る 次へ