北の大地に舞え!!〜北海道網走支庁〜
期間;2002年10月15日〜19日
場所;北海道網走支庁


10月17日
前日も宣言したとおり、川である。流水デイである。水生昆虫界の王者ゲンゴロウ軍団は当然止水のみならず流水にも進出していらっしゃる。そして北海道には北海道ならではの方々がいるのであります。とりあえずITOKOアドヴァイス図その3に従い、斜里町の某河川に向かう。しかし、時期が悪いのだろうか、メノコツチハンミョウ(実はツチハンミョウファンなのでかなりうれしかった)や何故かノコギリクワガタ♀等は採れるが肝心のゲンゴロウ類は皆無である。そこでも少し上流へ向かう。今はサケの遡上期で森のクマさんもハイテンションで漁獲されていることだろう。めっちゃクマいそうである。モウイヤ。こんなに神経が磨り減るのになんも採れない。

今一ポイントが絞れないので、斜里町の某河川その2に向かう。こちらはゲンゴロウ図鑑にも載っている有名ポイントである。さらに図鑑には"河口から1q上流で"などという記述があるのでそれを信じて1q上流へ向かう。なるほど、図鑑に出ていた写真と同じである。が、なんか堰がたくさんできている。・・これは10年前にはなかったのではなかろうか・・(ゲンゴロウ図鑑は1992年初版である)。不安に襲われるが戦場に来た以上、闘うしかないのが貴公子の運命(さだめ)である。寒空のもと(←日陰なうえ、山から冷たい風ががんがん吹いていて凍死しそうであった)キンギョアミがうなる。オラァッ!!あ、マルガタシマチビゲンゴロウ!!続けて逝く。オラオラァッ!!あ、チャイロシマチビゲンゴロウ!!なんだいるじゃん。しかし、1頭ずつである。しかもポイントと思しき水際の植物があまりない・・。マズィ。鹿の足跡はたくさん、無限に河原の砂の上にあるがポイントがない。30分ほど歩き回って、堰の手前がなんとなく良さげなことに気づく。ホラホラァッ!!!おっ、当たりィィィ。結局ここでマルガタシマチビ4頭、チャイロシマチビ2頭、そしてエゾカノシマチビを3頭ゲットすることができた。でも、やはり少ない。シーズンはオフっているらしい。


オショロコマ。たくさんいる。

さて帰ろうとして車に戻り、方向転換をしようと先へ進むと水溜りが見える。あまりに魅惑的なのですくってみることにする。すると、ここにはエゾヒメゲンゴロウ、クロマメゲンゴロウが大量にいた。実にラッキィである。ふと付近の土を見ると巨大な扇型の窪みがある。どうも何らかの生命体の足型のようである。そしてそれは斜面に続く獣専用の道へ向かっていっているようであった。うーん、これは、ヤバイ生物のアシアトっていうことだね♪速攻その場を後にした。(後ほどばいかださん宅で足跡図鑑を確認した所ヒグマの後ろ足の足型であった)

次にLarva氏デラックスアドヴァイス図その4により、峠の方ヘ向かう。目的の池は見つけたが、もはや何の生物の影もなかった。ここは標高が高いため、思いっきり真冬な雰囲気であった(雪はないけど)。やっぱ夏じゃないと高山の虫は駄目です。っていうか寒いよ。


知床峠の風景

早々にあきらめて、流水性ゲンゴロウの中でもう一種、かなり欲しいシマチビゲンゴロウを求めて川を探す。清里町のあたりでヨサゲな川を発見し、採集開始。もう時間がない。モンキマメゲンゴロウ、マルガタシマチビ、マツモトマメは採れるがシマチビはいない。それにしてもヤマメ、アメマス、オショロコマもものすごい数である。こっちはサケ科のサカナの方が普通にいるのだ、という事実に驚きを隠せません。

とっぷり日が暮れたので帰ることにする。帰りに網走の辺で寄った食堂で食った親子丼とラーメンのセットは、普通であった。



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