孤独な戦い
期間;'03,10,13〜10,15
場所;石川県能登半島


10月14日
朝だー。天気が悪い。などと言っている場合ではない。やはり夢ではなくタイミングベルトは無い。困った・・。金沢市まで7キロ。恐らくここまで行けば今日治るであろう。問題はどうやってそこまで持っていくかである。とりあえず、冷却水が沸騰しなきゃええのではないのか、と当時JAFに入っていなかったおいかわ丸は考え、無謀にも金沢まで出発した。いやー、駄目ですね、今考えると。

さて、冷却水の温度が沸騰しそうになったら車を止め、水を足しつつ走ってたのだが、あと2キロ地点で油断した結果沸騰して、エンジンがガクガクいい出した。うひぃぃぃ・・やっちまった・・。もう観念してJAFを呼ぶ。お兄さんは仰る、エンジン焼きついたらどうするんですか・・、はい、そうですね・・。これを機会に入会します。

そして、金沢市で一番大きいスズキのショップへ持ち込む。どうでしょうか、えへへ・・。 "うーん・・部品はあるんですけど、何ともいえないですね。エンジンいかれてたら今日中というわけには・・"

うう、傷口を広げたわけね・・。とりあえず3時間ほどでどんな感じかわかるそうなのでそれまで本屋で立ち読みバイ!!もう、私は何しに石川県まで来たのですか!!ぎぃぃぃ・・

3時間後

どうもエンジンは目に見えて悪いということはなさそうです、との診断により、その後のチェックは自分でしますから、と言って無理やり引き取る。それにしても無理を聞いてくださったスズキ自販の社員の皆様には心より御礼申し上げます。はい。

さて即座に出発。ええ、もう私には時間が無いのです。今夜には能登半島に行かなくては・・。無事復活した(のか?)ジムニーちゃんに乗り込むワタクシ。時間は午後5時過ぎ。この周辺には湿地はないのか・・ラリッた貴公子は付近の山を目指す。さて、30分後道路工事現場の脇にヨサゲな湿地をハケーン!っていうかかなり良くないですか、これ。しかも今にもつぶされてしまいそう。これはやるしかないでしょ。採集秘密兵器マスラヲを慌しく後部座席より取り出し、いざ採集へ。


整地されてます(泣)。でもこの脇に湿地がかろうじて残ってます。

昨夜からの採集できない極度のストレスから自己を開放した湿地帯の貴公子おいかわ丸は、狂ったように網を入れる!!イヤーッハァッー!!!モラーモラーモラモラモラーッッ!!!!!!!!!オオヒメゲンゴロウやクロズマメゲンゴロウがたくさんいる。アレはいないのか、アレはッ!まあそんな上手く行くわけないよなあ、とふと足元を見ると!?キャァァァァァァァ!!!!!!!!アレがっアレが這っているッ。そうアレです、シャープゲンゴロウモドキがァッ!!もう一回言います。シャーーーーァプゲングロウモドキィィィィーッ!!!左手でがっちりキャッチ。これは夢ではないのか、思わず頬をたたく。ファイアー!現実だ。どうも先ほどすくって陸にほいと投げた水草の塊の中に入っていたらしい。これを見落とすとは貴公子失格である。まあいいか、採れたんだし。ということで、ここはもう道路工事によりつぶれることは明白なのであるが、シャープゲンゴロウモドキがいたのであった。恐らく元々の湿地が良い生息地だったのであろう。この湿地の最後のシャーゲンだろうか。その後の追加は得られなかったが、なんと初日に採集することができるとは思わなかった。その後はハイテンションのまま、能登半島中部まで車を走らせて午前1時頃、適当な農道で寝た。


皆のヒーロー・シャープゲンゴロウモドキ。丸くなってまつ。




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