伝説の始まり〜沖縄本島〜
期間;2002年3月7日〜11日
場所;沖縄県沖縄本島


3月9日
朝8時起床。テント張るのもめんどいので車の中で野宿である。今日は昨日の夜回ったその林道で昨日の追加個体(私→オキナワマツモムシ、罵武運斎→ヤンバルキムラグモ)をゲットだ大作戦を展開することになった。昨晩買ったタコライス太巻きを食していたら、罵武運斎は先に出発してしまった。

食事も終わり準備を整えて出発。朝の森林は気持ちがいい。途中罵武運斎に出会ったが何も採れてはおらず極めて不機嫌そうだったので無視して先へ進む。昨晩オキナワマツモムシをすくった湿地に行ってみる。しかし、ここではさらに1頭採ることができたものの、本来の発生地ではないのかこれ以外に全くいなかった。どこかにもっといる場所があるに違いない。うろうろしているとやや外れた所に池が・・これは怪しい・・真っ黒な巨大なオタマジャクシ(恐らくホルストガエルであろう)やシリケンイモリがうようよしている。ためしにだぁっ!!とすくう。・・うーん落ち葉が多いな・・なっなっなにィィ!?ごはぁっ!!思わず鼻血が噴出しそうになった。なんと、あろうことかいきなりリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウである。レアである。さらに冷静に辺りを見回すとオキナワマツモムシがうようよいる・・すげぇ・・オキナワマツモムシは目標にしていた6頭を採集できたのでこれで打ち止め(絶滅したら困るし)。今度はリュウキュウオオイチ狙いに切り替える。しかし、その1頭のみで(泳ぎ去る1頭は取り逃がしたが・・)追加はできなかった。一般的にこいつらは良い環境なら多数まとまっているという話なので、ここは本来の生息環境ではないのだろう。ふと見上げると目の前の立ち枯れ木でノグチゲラが忙しそうに餌を探していた。ま、しかし今の私にはノグチゲラよりも大切なものがある。1分ほど見ていたが、、あまりに忙しそうで疲れるのでリュウキュウオオイチを探しに出ることにした。


シリケンイモリ。

林道に戻りしばらく行くと罵武運斎が崖をほじっている。キムラグモも採集できたようで機嫌が良い。お互い獲物を自慢して、私はさらに先へ進む。昨年、西表島でリュウキュウオオイチを採集したときはホント水溜りみたいな場所だったのでそういった水溜りチックな場所を探す。ほどなくおあつらえ向きな水溜りを発見。大きさにして6m×1mくらいであろうか。水は濁っていて浅そうでとてもゲンゴロウがいるようには見えない。でもためしにすくう。ざざざざああああ・・・網を上げ中を見た瞬間、危うく私は気を失う所であった。あまりにもエレガントなそのリュウキュウオオイチがなんと6頭も跳ねている・・。獣と化した貴公子は狂喜乱舞してすくいまくる。その水溜りには恐ろしいことにものすごくたくさんいた。20頭以上あっさりと採れてしまったので15頭持ち帰ることにし、あとは逃がした。上出来じゃないか(ムスカ風)。やはり、それでもこんな大型の(約20ミリ)ゲンゴロウが住む場所には見えないです・・・。


オオイチのいた水溜り。

午前の林道採集は私も罵武運斎も納得のいく大成果を挙げることができたので、ファミマでウチナー弁当(480円・・ばりうま)を昼飯とし、付近の水田を漁る。タマケシゲンゴロウ、アマミチビゲンゴロウなどが採れるが、まあ今一といえよう。その後、文献などでコマツモムシ類が採れていたベノキダムに向かったが、でかすぎでポイントがしぼれず、うーん・・・な感じ。夕食にまたファミマでポーク卵を食べ、夜散策へ。昨日は山だったので今日は里でどうよ、ってことで歩き回るがクビワオオコウモリは見れたものの両爬は全然・・天気が良いのがあだになっているのか、乾燥気味で気温が低い・・やっぱヘビとかだめかなぁ・・・



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