ホンモノの実力〜対馬〜
期間;2001年9月13日〜9月16日
場所;長崎県対馬<


9月15日

朝起きてまず、HENTAI氏は持参した牛糞をしかけに某山へ向かうと言う。そこで氏を某山で下ろし(氏は20キロの牛糞をかついで登山である・・)、他の3名は昨日しかけたトラップを回収する。すると・・おお!!!目的のツシマカブリモドキは大漁であった。元祖鬼軍曹氏は当然こんなものは採らないので、これらは罵武運斎と山分けすることにした。

大漁の余韻にひたりつつ林道の出口に差し掛かった時、筆者は中空に浮かぶ物体を発見。クモではないかと採集すると本土では珍品のトゲグモであった。おおっこれトゲグモじゃない?聞くが早いが罵武運斎はそれをひったくって自らのフィルムケースへと納めてしまった…。まあ良いんですけどね…。

再び某山の麓まで行きHENTAI氏を回収。氏はかなり満足げであった。翌日再び登山し回収するのだそうである。午後はようやく元祖鬼軍曹氏の狙いであるタイケシマグソコガネを狙って海浜を回る。上対馬町のとある海岸についたその瞬間、前日からどっしりと構えていた元祖鬼軍曹氏は車の扉も閉めずに砂浜へと駆け出していき、見る間に小さな点となってしまった…。速い…。

海浜性のマグソコガネ類は海浜植物の根際に潜んでいるのでひたすらふるいを用いて砂ふるいである。他の3名はすることがないのでその辺をぶらぶらと歩いていたが、筆者はその辺をぶらぶらと歩いていたヒメダイコクコガネを採集することができた。昨日からついてる…。しかし、ラッキーはこれで終わらなかったのであった。

結局ここで元祖鬼軍曹氏の獲物は採れず、次に上対馬町美宇田浜に向かった。ここでもひたすら砂をふるう氏を尻目に他の3名はぶらぶらと砂浜を歩いていた。と、罵武運斎がウミアメンボじゃない?と一匹のアメンボを手渡してくれた。むう陸地にウミアメンボが…ありがたく頂戴してよく見ると…なっ!!こっこれはウミアメンボではないっ!!!コガタウミアメンボではないかぁっ!!!!!! そう、それは遠洋性のウミアメンボ類であるコガタウミアメンボであった。(紛らわしいが、ウミアメンボという和名のものが沿岸性である)これには水生昆虫も大好きなHENTAI氏もヴォォォォォォーーーイッ!!!!!!!!!!!と大絶叫で、激しく罵武運斎を叱っていた。「何で俺に渡さんのじゃあっ(怒)!!※」
※筆者注;HENTAI氏は大変人柄の良い方である。

そしてこの日の昼の活動は、散々砂をふるいまくった元祖鬼軍曹氏が「採ぉれ〜〜〜ん…」と力なくつぶやいたところで時間終了となった。

食事を採ったあと、夜間散策へとでかける。今日は比較的新しくできたNダム付近の道路へと向かうことにした。ほどなく到着して辺りを見回すとところどころでアキマドボタル(対馬特産)が幻想的に輝いている。早速ダムを周回している道路を懐中電灯で照らしながら歩き回る。夜の路上には結構色々な昆虫、特にゴミムシ類がかなり出てきている。それらを拾いながら行くと、突然なにやら異形のゴミムシが歩いてきたので採集した。筆者はゴミムシにあまり詳しくないが、これはやばそうである。HENTAI氏に見せるとまたヴォォォォォォーーーイッ!!!!!!!!!!!と大絶叫である。「これツシマオオズやぞ!!こんなん採ったらいかんって!!!。」そうそれはナガゴミムシ(プテロ)の中でも人気のあるオオズ軍団に属するツシマオオズナガゴミムシであった。この他にもツシマナガゴミムシも採集でき、筆者にとって思いもかけずラッキーな獲物が手に入ってしまった。ちなみに蜘蛛屋罵武運斎もツシマオオズ&ツシマナガをゲットしご満悦のご様子。

今日はひたすらラッキーの連発でさらにぐっすりと眠ることができた。


持参した牛糞を前に喜ぶHENTAI氏(一部適切でない箇所は処理しております)



戻る 次へ