湿地帯の貴公子誕生〜与那国島〜 |
期間;1999年3月30日〜4月4日 場所;沖縄県与那国島 3月30日 この日は朝7時半に福岡市営地下鉄中州川端駅で待ち合わせた。天気はあいにくの雨模様である。ちなみにわたしは例によって例のごとく遅刻した。まあしょうがない。石垣空港まで乗って行ったのはANK;エアーニッポンの飛行機である。席もとれ万全の態勢で離陸した。しかしバブーン氏は銀色のクモのアクセサリーを握り締めて震えている。氏は動揺していたのかわたしが「雲が厚い」といったら「窓際は暑い」などと意味不明なことを口走っていた。落ち着け・・ −2時間後− 文明の力は凄まじくわずか2時間ほどで石垣島に着いてしまった。こちらの天気も生憎の雨であったが、ナンゴクの風は暖かかった。船が出る離島桟橋までは距離があるのだが、すでに南国の熱に浮かされていたのだろう。何故か歩いて桟橋を目指した。・・20分後、雨で頭の冷えた我々三人はようやくタクシーを拾って行く。 「フェリーよなくに」がでるのはあしたなので(これは週に2回出ている)時間はかなりある。ということで石垣市内を散策する。まだ時間があるので個々別行動とした。湿地帯の貴公子であるわたしは非常に乗り物に乗りたくなったので、バスに乗り宮良川の河口のマングローブ林を見に行った。ああ、降り立つそこはまさに別天地。マングローブがひろがっている。ミナミトビハゼがばっばっと跳ねて逃げていく。遠くまで来たのだな・・しばし感慨にふけった。ちなみにここは天然記念物である。マングローブの苗を気付かなかったから、などという理由で密猟してはならない。まして持ち帰り枯らすなどもってのほかである。 再びバスに乗り離島桟橋に戻るがまだ誰もいない。しばらくするとバブーン氏が戻ってきた。何種かのクモを採ったらしくご機嫌である。さらにキッチュ氏も戻ってきた。彼はなんと山の方まで歩いて散策してきたようであった。晩飯を食べたあと再び夜の街に出かける(といっても公園とかだが・・)。ホオグロヤモリやワモンゴキブリは見れたものの、やはり市内ではたいしたものは見れなかった。程よく疲れたので離島桟橋で寝る。さあいよいよ明日・・意識を失いかけたその時、バブーン氏が突然発狂。どうも採ったクモが逃げたらしい・・クモがっクモがァァァッ!!!・・ああ、バブーンよ・・頑張れ・・そしてわたしの意識は薄れていく・・。 フェリーよなくにの待合所にて。 |
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